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患者満足度が高いのは、 歯科衛生士が活躍しているからです
いなざわ歯科・口腔外科/愛知県
三美朋香さん、辻 秀明先生、森下可鈴さん
「カリエスもペリオも、すべて原因がある。その原因を除去していくことが歯科医療の本質」
これからの歯科には、こうした病因論の考え方が求められるようになるはず。そんな強い思いから2025年1月に開業した辻秀明先生。
予防への取り組みとその成果について、詳しくお聞きしました。

原因除去には“リスクの見える化”がカギ
辻先生:私はもともと、口腔外科や一般歯科に勤務していました。予後の悪い歯を数多く治療してきて気づいたのは、予防の大切さ。見えないリスクを見えるようにして疾患の原因を除去することが、何より重要と感じています。
そのために必要なのが、だ液検査です。『デントカルト』は患者さんにとってわかりやすいですし、生活習慣を相談できます。私たちも説得力を持って提案できるので導入を決めました。
デントカルトの結果を通して病因論を伝えると、患者さんはとても満足してくれます。セルフケアの意味を理解して積極的に取り組む方が大きく増えたので、強い手応えを感じているんです。
このツールを活用して、患者さんを自ら行動できるように導いているのが歯科衛生士です。
リスクにもとづいてアプローチできています
三美さん:見た目がとても素敵で、性格もしっかりしている方でも、意外とお口の中にトラブルを抱えていることが多いんです。「気づいていないだけで、ちゃんと知ればケアできるのに」と感じる場面がよくありました。
だ液検査を活用することで、患者さんが自分のリスクをしっかり見えるようになり、一緒にリスク管理をしながらメインテナンスを進められています。患者さんの反応もとてもよく、大きなやりがいを感じる毎日です。担当制なので、ずっと同じ患者さんと関わっていけるのもうれしいですね。
伝える内容が変わったら、
患者さんの意識も変わりました
森下さん:だ液検査を取り入れるようになってから、一人ひとりの見えなかったリスクがたくさん見えてくるようになりました。PCRの数値だけでなく、菌の量、唾液の質や食生活、フッ素の使い方など、さまざまな要素がむし歯のリスクに関わっていることがよくわかりました。
今では、単にブラッシングのことだけを伝えるのではなく、いろいろな角度からその人に合ったお話ができるようになってきました。すると、「ちゃんと自分に合ったケアをしていこう」と意識してくれる方が増えたように感じます。だ液検査は患者さんにとって気づきのきっかけになっているので、予防をしていくうえでとても重要な役割を果たしていると思います。
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